古代の装飾品 4
クレタ・ミケネ時代の青銅器文明の発達はこの銅によることが大きいのです。
6頭の馬がひく戦車に2人の男がのり、前方に秤をもち、塒の下に武器のようなものをかつぐ男が立っています。
車の後ろにたれる大きな紐状のものは、巨大なタコの脚。
なんとも怪奇な画です。
意味はわかりません。
勝手に思いつくままに描きまくったような画ですね。
戦車と馬、またタコもミケネ的画題ですが、どれもひどく変形され、またまるで空中を走るようです。
稚拙さと自由と空想とがまじりあったミケネ様式の変種といえるでしょう。
この例は特異なのではありません。
前14世紀頃からこれに類する陶器がキプロスに多いです。
最も多いのはアンフォラと口の広いクラテール形です。
絵は腹部に限り、口頸部と下腹部と脚部は黒く塗るか、黒線をひいています。
牛、馬、スフィンクス、鳥なども描かれますが、人間が主題になります。
そのなかでも馬がひく戦車にのる人を好んでいます。
脹れた袋のような身体から小さな手がでていて、その茄物も動物も点か細い線でみたすのです。
この変わった表現と装飾はどこから来たのでしょうか。