古代の装飾品 2
図に見えるのは6人で、左隅に手をあげる女は見送るのでしょう。
裏側には同じような戦士7人が歩んでいます。
戦士の兜、胸甲、脚甲はミケネ風です。
槍につけた袋には食糧がはいっているのでしょうか。
どの戦士も服装から身体つきも歩き方もまったく同じですが、類型化の兆しはみられないどころか、新鮮であり、その眼には生気が感じられますね。
この絵はすぐれた一人の絵師の例外的な作かもしれません。
それにしてもミケネ陶器のなかで光るのです。
この作には後続はないけれども、後のギリシア壷絵が人物を主題とすることを思うと、その予感のような気がします。
その他には大勢としてはミケネ陶器はいくつもの様式に分かれながら発展することなく、早々と消耗して活気のない補ミケネ様式におちいり、そして新しい方向を見定める原幾何学様式へと続くことになります。
そしてキプロス美術。
キプロス島は地中海第3の大島であって、クレタ島よりも大きいのです。
またアジアにもアフリカにも近くて、古代では東地中海の交易の要地でした。
しかし何よりもその豊富な銅の産出によっーいや束地中海域の各国の青銅文明もこの島から銅の供給をうけていました。
それでキプロス島は初期晋銅器時代から人口が増加して各地に都市がおこる。